キャバリアーズのPG勢はセルティクスからトレードで獲得したアイゼイア・トーマス(28)に加え、ニックスから加入したデリック・ローズ(29)が故障でともに離脱中。さらにホセ・カルデロン(36)が不調で“司令塔”が不在となっていた。

加えて第3戦まで先発していたシューティングガード(SG)のドウェイン・ウェイド(35)は大スランプ。ティロン・ルー監督(40)にベンチ・プレーヤーにしてほしいと申し出たために、先発メンバーの再編を迫られていた。

この日はJR・スミス(32)とセンターのトリスタン・トンプソン(26)が先発に復帰。しかしSGのスミスは7本の3点シュートのうち6本を失敗して3得点に終わり、トンプソンも5得点、9リバウンドとさほど目立つ成績は残せなかった。

しかしジェームズが大活躍。これまでにもガードとしての役割はこなしてきたが、公式にガードとして出場した5年ぶりの試合でもノールックパスを披露するなど、随所でPGらしい実力を発揮した。

「子どものころからすべてのポジションでプレーしてきた。監督が1(PGの便宜的番号)をやれ、と言われればやるし5(センターの便宜的番号)をやれ、と言うならそれに従う」とジェームズ。この日はセンターから従来のパワーフォワードに戻ったケビン・ラブ(29)が20得点、12リバウンド、ベンチプレーヤーとなったウェイドも19分の出場で今季自己最多の11得点をマークしており、ジェームズのパスワークに支えられてチームは勝利にたどりついた。

ブルズは開幕3連敗。前半はリードしたが、第4Qで20―28と後手に回って白星には届かなかった。